ダイダイという呼び名の由来は

お正月に床の間に飾る鏡餅の上にのせるダイダイ。代表的な縁起物の一つですが、この名の起こりはダイダイのおもしろい性質に出来しています。

 

ダイダイの実は冬になると熟して黄色くなりますが、そのままとらないでおくと、四月ごろには色が変わってもとの緑色にもどります。その実をまた、そのままにしておくと、翌年の冬にはまた、黄色くなるのです。

 

こうして、実が本にある間、年々色変わりを繰り返すのです。そこで、代々色変わりを続けるという意味で「ダイダイ」という名がついたのです。

 

ダイダイは漢字では「回青樟」と書きます。ダイダイをお正月の縁起物に使うのは、その何度も「回青」を続けるところに、永遠の生命や家が絶えることなく続く姿を重ねてみたのでしょう。

 

なお、ダイダイの寿命は約三年。つまり、三度は色変わりを続けます。