チビ男の執念が世界最大の橋をつくった

サンフランシスコの象徴ともいえる建造物で、観光名所でもあるのが、ゴールデンーゲート・ブリッジ―金門橋である


長さ2825メートル、ケーブル全重量2万1400トンのこの橋は、1937年の完成当時、世界最大の橋たった。


この橋の設計者は、ジョセフ・シュトラウスという人物だが、彼がこの巨大な橋を設計することとなったきっかけを知るには、若リ言っの悔しい思い出にさかのぼる必要がある。


彼の身長は150センチ足らずとかなり背が低かったため、彼は、仲間から背の低いことでよくバカにされた。


 「おまえ、チビだなあ」


悔しかった彼は、それで発奮して、心に誓った。


「いまに見てろ。いつかでっかいことをして、誰にもバカにされないようになってやるから」


その誓いどおり、彼は世界最大の橋を設計してみせたのである。