金ボタンの裏にある穴はなんのため

この金ボタンを裏がえすと、二つの小さな穴があいています。

 

この穴は、金ボタンをメッキするときのためについているのです。ボタンをそのままメッキ液につけると、浮き上がってうまくメッキできません。

穴をあけておけば、ボタンは液の中に沈んで、スムーズにメッキされるというわけです。

 

二つあいているのは、穴の中に入ったメッキ液が流れ出やすくするためです。

 

背広についているえりの穴の起源

背広の左のえりのボタンホールは、現在では穴かがりだけ、反対側のえりの第一ボタンもなくなって、装飾的なものになっていますが、昔はこのボタンをかけて詰めえりのようにして着たのです。

 

ところで、このボタンホールには「フラワーホール」という優雅な名がついています。一九世紀のダンディたちが胸に花を飾るとき、花をさしたのがこの穴なのです。

 

「リーゼント」の名前の由来

ちょっとツッパツだ若者のあいだで人気のある、ポマードをたっぷりつけて髪を後ろになでつけたあのスタイルです。

 

リーゼントスタイルが最初に流行したのは一九三三年ごろのイギリスです。その名前はロンドンのりIゼントストリートからきています。街路のゆるやかな力ーブに、このヘアースタイルのラインをたとえて、この名がつきました。